ライナフを退職した人々
ライナフでは、退職する人が出たときに、送別会を開き、お花を渡します。
周りのベンチャー企業を聞いていると、意外と、これが難しいことがわかります。
送別会、開いてないんですよね。多くは。
また、退職者と現職者が交流することを嫌がるのも、社長あるある、です。
僕も、4年前くらいは難しかったかな・・・。
退職を申し出られると、会社(=自分)を否定された気持ちになり、悲しく、辛い気持ちになります。
それは、会社の未熟さ(=自分の未熟さ)への反省と、相手への(勝手な)期待を裏切られた、という気持ち、が原因です。
会社と、そこで働く社員の人の関係や、よく恋愛や結婚にたとえられます。
退職者に優しくできない会社は、恋愛で言うと
「愛してほしい」「もっと自分に優しくしてほしい」「自分希望は叶えてほしい」「家事はしっかりしてほしい」「お金もかせいできてほしい」
みたいに、相手にばかり求めている、そんな心境だと思うんです。
だから、それらが叶えてもらえないと、「裏切られた!」っていう想いになる。
僕も、昔はそうだったと、反省しています。
で、今は、というと、
「実力をつけてほしい」「仕事は楽しい、と感じてほしい」「社会人としてスキルを上げてほしい」「汎用的な資格を取得してほしい」「ライナフを利用して未来をつかんでほしい」
と、どちらかというと、その人の、社会人としての幸せを祈るような気持ちになりました。
そうなってからは、退職者が出てることをネガティブに考えなくなりました。
もちろん、何かしらの反省もあるとは思うので、何が退職の原因か?については、話し合い、これからに結びつけようと思いますが、そこには、「裏切られた」というような負の感情はないです。
出会いもあれば、別れもある。
出会って、絶対に別れないことが、最良というわけではない。
「昔、ライナフで働いていたんだよ。」
退職した人が、そう、胸を張って言えるような会社になることが、退職した方への一番の贈り物ではないかと思っています。