資本主義は、勝者と敗者ができることを忘れてはいけない
2020, 12/06
会社がうまく行っているときほど、緊張感を持ち、危機感を心の中に持つことは大事だと思っています。
会社の業績が良いほど、気が緩みやすくなるからです。
(業績が悪いときは、自然と、死ぬ気で頑張る力がでますから。)
2019年5月、トヨタ自動車の豊田章男社長が、「私の持っている大変な危機感を従業員のみんなにも感じてほしい。そして、何より、今、私のすぐ後ろにいる取締役全員には、もっと強く感じてほしい。」という話を、決算発表会の時にしたのは、とても印象的でした。
その時、トヨタの業績は大変好調で、売上高が初めて30兆円を突破し、利益も2.5兆円と、経営者ならドヤりたくなるような、そんな状況で発した、危機意識でした。
それから約1年後の2020年7月、電気自動車に特化しているテスラ自動車の時価総額が、トヨタ自動車を抜きました。
2020年12月現在、テスラの時価総額は66兆円、トヨタ自動車は26兆円です。
資本主義は、勝者と敗者が出る、そういう構造になっています。
そして、その勝敗が着くスピードが、年々早くなっています。
この前まで勝者だった人が、5年以内に敗者へ転落するということも、あまり珍しくありません。
自分たちは大丈夫。
そう思っている人が『少ない』会社が、最終的には生き残り、次の時代への切符を手にするのでしょう。
常に、良い製品を、多くのユーザーへ、より安く、送り届けた人が、勝つ。
そんな資本主義の海を、今日も泳ぎ続けています。