挑戦狂
先日、他の経営者の方で、設立60年以上続く会社の2代目の方とお話をする機会がありました。
先代が作った、飲食向けの設備販売の会社を引き継ぎ、これまで製品が売れるか売れないかで状況が大きくぶれやすかった会社を、設備メンテナンスの会社へ替え、他社製品も含めて定期メンテナンスを提供し、安定的な売り上げに変えることに成功した、やり手の経営者の方です。
その方が、3年後がだいたい見通せていること、会社が大きく悪くもならないが、大きく良くもならない、というようなことをお話されていました。
その方の発表の次に、私が自社の発表をしました。
新年になってから会社に大きな変化があること、新規の事業をいくつも挑戦していること、ひたすら成長を求めていること。
話を聞いている方々が皆、「同じ会社でも、2社の振れ幅がすごい、両極端(笑)」とおっしゃっていました。
設備会社の社長さんも、「違い過ぎて、もう、何もコメントできない。よく疲れないね。」とのこと。
安定しないベンチャー企業からすると、安定的に利益を生み出し続け、長年経営に携わっている経営者の方々には尊敬しかありません。
一方で、今のライナフのことを考えると・・・・結局は、私がたどり着きたいと思っている先、世界有数の企業という規模になるまで、ずっと、挑戦をし続け、安定しない会社なのではないかと思っています。
なぜ、心の平穏を求めないのか?
なぜ、会社が安定的に利益を出した後に、そこからの緩やかな成長へ移行しようとしないのか?
おかげで僕は、気持ちの浮き沈みが大きく、楽しかったり悲しかったり怖かったり不安になったり鳥肌がたったりする毎日です。
そんな自分が、経営者の中でも特殊な方であることを、最近少しずつ自覚し始めました。
いつまでも、挑戦をし続けないと、死んでしまうような感じ。
挑戦こそが生きがいで、挑戦して世の中に価値を生むことに、自分の生きる意味を感じる。
つまりは、
「挑戦狂」
平穏とはほど遠い性格なんだなぁ、と、少し諦めがつきました。