好きな漫画シリーズ「AIの遺電子」
2021, 08/01
「AIの遺電子」という漫画のご紹介です。エーアイのいでんし、ではなく、アイのいでんし、と読みます。
舞台は約150年後の未来なんですが、そこでは、AIにも人権が認められています。
主人公は、医者です。
そうですね、例えるなら、鉄腕アトムの世界を舞台としたブラックジャックもの、って感じです。
産業用AIには人権はなく、ヒューマノイドという人間と同じ生活をするAIには人権があり、世の中の法律や医療、判断は、超AIという最新AIがコントロールしている社会です。
物語は、1話完結が多く、ブラックジャックのようなヒューマンドラマですが、根底には、常に、人とは?AIとは?人の心とは?というようなテーマが流れています。
この作者、このAIと人間、というテーマで書き続けていまして、それがもうね、未来を見てきたんですか?!ってくらい、すごいのです。AIについての考察が。
AIとの共存。将来、AIはこう使われる。それによって、人はこう感じる。という想像力が、すごい!
医療については、「人間が執刀して、万が一失敗すると責任問題になるから、執刀するな。」
移動についても、「人間が運転して事故を起こしたら、運転手の責任になるから、運転するな。」です。
今は、AIによって事故が起きたら人が責任をとれないから、という理由で、AIに任せていない分野がたくさんありますが、それが逆転する日は、そう遠くないでしょう。
来るべきAI社会を考える上で、ぜひご一読いただきたい漫画です。