日本は、なぜ、デジタル化が進まないのか
最近、深く、考察します。
なぜ、日本はデジタル化がこうも進まないか?
コロナワクチンの予約サイトは、自治体ごとにバラバラに、簡易なサイトが作れました。
保育園や小学校は、相変わらず紙のお手紙が中心で。
「うちの自治体は違うよ?」って? おめでとうございます。あなたの自治体「は」デジタル化が進んだようですね。
ワクチン接種証明アプリも、自治体ごとにバラバラに作っていますね。
先日、国土交通省の方との会話で「建築確認申請など、建築基準法で決められた申請の内容は、デジタル化されて保存されているのですか?」と聞いたら、「自治体ごとにバラバラなのでわからない。デジタル化されていても、フォーマットが違うし、紙でしか保存していないところも多いと思う。」とのご回答。
「なぜ国主導でやらないのですか?」と聞いたら、「地方分権の原則があり、それは地方に任せることに決まっている。」とのこと。
かたや、EUでは、国をまたいで、接種証明アプリや行政のシステムが作られている・・・。
日本のデジタル化が推進しない、大きな理由として、国が「ルールは決めた。あとは地方でやってくれ。」というスタンスが大きいということに気づきました。
各地方は、その役所の中に優秀なデジタル人材もいない状態で、突然、アプリやWebサービス作りを命じられるのです。
しかも低予算で。
その結果、低予算ならではの、簡素な(不十分な)Webサービスが、地方ごとにばらばらに乱立するのです。
その施策がうまく行かなくても、国は「地方がーー」と言い訳し、地方は「国にいきなり言われてもー」と、双方で責任を押し付け合います。
ハッキリ言いますと、
デジタルな行政サービスを作るうえでは、国が大きな予算を使って、主導し、1つのちゃんとした、良いサービスを作る、しかないのです。
それも、いまのように「単年度の予算」という発想ではなく、継続的に改良を続けるつもりで予算を組む、という発想が必要です。
コロナで露呈した、日本のアナログぶり。
このままだと、50年後も、海外から大きく後れをとっていることでしょう。