設立7年が経ちました。
ライナフを設立してから、丸7年が経ちました。
今も覚えているのが、最初に働いた不動産会社が、設立8年経った時点で社長が「うちはベンチャーだから」って言っているのを聞いて、「いや、8年経ってたらもうベンチャーじゃなくない?」と、思ったことです。
設立して7年も経つと、立派に、そこそこ続いている中小企業、になります。
この7年を噛みしめると・・・・そうですね・・・・いろいろ積み重ねてきた気もしますし、まだ、あまりにも何も、成していない、という気持ちにもなります。
7年前にスマートロックを出した時は、まだ、Bluetooth4.0以上に対応したスマホが少なくて、Androidだと7割しか対応できませんでした。
そのため、「まだ時代が追い付いていないから、難しいなぁ。」と断られることが多かったです。
それがいつの間にか、Bluetoothを利用した製品は世の中にあふれ、スマホ進化し、スマートロックについてもあちこちから発売されるようになりました。
改めて感じるのは、時代の先端を走る、というのは、ものすごく効率が悪く、大変なことだな、と。
マーケットが出来てから、参入する方がずっと、資本効率がいいです。
ただそれでも、ライナフのミッションは「誰も踏み出さなかった一歩を。その一歩を社会の進歩に。」を掲げ、新しいことにチャレンジし続けました。
その瞬間だけはうまくいったもの、途中で諦めてサービスごと売却したもの、今もなお続けているもの。
これだけの数のサービスをリリースし続けることになってしまったのは、その時々の状況に合わせて、ピボットをしていたからです。
それは、ベンチャーの生存力として良い面で評価される面もあれば、無駄な遠回りとして評価されないときもあります。
例えば、メルカリなどは、連続起業家である山田社長が最初から「メルカリ」として立ち上げ、その事業を見事に大きくしました。
ベンチャーとしては、まさに成功例です。
一方で、任天堂がもともとトランプや花札の最大手から、ファミコンを生み出したように、ピボットした後に大成功した企業は、たくさんあります。
むしろ、そういったパターンの方が、多いのではないかと思います。
繰り返しますが、ライナフはまだ、何も成していません。
「ライナフがあってよかった。」と世の中に思ってもらえる会社になるには、本当に、まだ、まだ、足りていません。
世の中は加速度的に便利になっていきます。
社会全体の変化のスピードが、驚くほど上がっています。
そのスピードに、振り落とされないようについていく会社になるのか・・・それとも、そのスピードの加速させる、先頭を走る会社になるのか。
今はまだ、(儲かっているかは別として)先頭集団にいるライナフも、気を抜けばすぐに、後発になってしまう。
改めて、気合を入れなおして、ライナフ8期目に挑んでいきます。
何年経っても、ベンチャーです。