共用エントランスを顔認証にすることで得られるメリットとは
顔認証といえばスマートフォンのロック解除のイメージが強いと思いますが、マンションのエントランスも顔認証にできるとご存知でしょうか。顔認証はセキュリティの向上をはじめ、入居者、物件のオーナーや管理会社、紹介する不動産仲介会社すべてにメリットがあります。
今回は共用エントランスを顔認証にするメリットや導入に対するネガティブな意見、利用者の声を紹介します。
目次
顔認証エントランスとは
共用部のエントランスを顔認証で解錠できるシステムです。物理的な鍵とは異なり、第三者が無断で解錠できる可能性が低いため、セキュリティ対策として注目を集めています。また、荷物が多いなど手が塞がっていても解錠できるため、入居者にとって利便性の高いマンションにできるでしょう。
共用エントランスを顔認証にするメリット
顔認証を共用部に導入することで、物件のオーナーや管理会社が得られるメリットを紹介します。
1.セキュリティ対策や高級感による物件の差別化ができる
一般的に賃貸物件の多くは物理的な鍵を使ったオートロックです。鍵を紛失したり無断で複製されたりするリスクがないため、セキュリティ面に優れた物件となります。また、オフィスビルや高級マンションなどに導入されているイメージがある顔認証は、物件の価値が高いという印象につながるでしょう。周りに顔認証を導入している物件が少なければ、差別化のポイントとして活用できます。
2.物件管理の効率化ができる
顔認証の機器によりますが、タブレットを利用する場合は解錠だけでなく、掲示板としても活用できます。たとえば、ゴミ出しのルール変更など入居者に案内する必要が出た際、解錠時を除いてその案内を表示することが可能です。デジタルツールで更新ができるため、わざわざ管理物件を回ってチラシを貼るなどの工数がかかりません。加えて、暗証番号の設定や顔認証登録の変更なども、管理会社のPCから対応できます。物件の管理をより効率化できる点がメリットです。
3.特別な設備は不要で導入ハードルが低い
顔認証の導入には特別な機器が必要と思われるかもしれませんが、タブレット端末だけで導入できます。機器としては市販されているタブレットで問題ないため、供給の心配や大掛かりな設置工事の必要がありません。また、提供会社によっては導入費用を抑えたプランもあるため、得られるメリットに対して投資コストが手軽という魅力もあります。
共用エントランスの顔認証化に対するネガティブな意見
メリットがある一方で、顔認証が普及していない背景にはどういった意見があるのでしょうか。
エントランスの美観にそぐわない
手軽に設置する場合、エントランスの壁にタブレットなどを埋め込むのではなく、スタンド式の端末を利用することになります。そのため、マンションのデザインや美観の観点からタブレットが浮いてしまうため、導入を見送るというケースがあるようです。
既存の設備に対して不満がない
入居者から物理的な鍵によるオートロックで不満が出ていない、宅配ボックスやエントランス設備が連動しているため、入れ替えるほうが手間という意見もあります。既存の設備から入れ替えるハードルは一定あるようです。
入居者の属性によってはシステム化自体がハードルとなる
たとえば高齢者や小さい子どもが多い物件では、顔認証システムに切り替えることで入居者が不便を感じる可能性から、ネガティブに感じることもあります。顔認証の高さや新しいシステムに慣れるまでの時間から、一時的に入居者の不満が高まりそうな場合は、物理的な鍵のほうがいいという考え方もあるでしょう。
【オーナー・管理会社編】顔認証を導入後の声
株式会社ライナフが提供する「ライナフGate」を導入いただいた物件のオーナー・管理会社に、導入後の声を聞きました。
すまいの掲示板機能が便利
顔認証用のタブレットで入居者向けの案内を表示する機能が好評です。わざわざ印刷して掲示板に貼りに行く必要がない、急ぎの内容でもすぐに案内できるなど、工数を大きく削減し効率的に運用できるようになります。また掲示板と違い、解錠時にタブレットの前に必ず行くため、案内を見落とされにくいというのもメリットです。
タブレットで暗証番号を設定できるため現地キーが不要
暗証番号を設定することで、顔認証に登録していない人でも解錠することができます。入居者を募集中の部屋がある場合は、不動産仲介会社に暗証番号を伝えるだけで内覧対応を終えられるため、非常に便利です。現地キーの管理やセキュリティ面が効率化され、現地に訪問する手間もかからない点が非常に好評です。
入居者の満足度が向上
ゴミ出しやポストの確認など、ほんの少し出る際に鍵を持っていなくても出入りができる、両手が塞がっていても解錠できるなど、入居者の日々の小さなストレスが解消されるため、満足度が向上する傾向にあります。入居者の満足度上がれば、入居年数が長くなったり空室期間が短くなったりするため、収益面でもプラスです。
【入居者編】顔認証を導入後の声
株式会社ライナフが提供する「ライナフGate」を導入いただいた物件の入居者に、導入後の声を聞きました。
エントランスの出入りがラク
顔認証のおかげで、タブレットの前に立つだけで解錠でき、オートロックで施錠できるため、出入りがラクになったという声を非常に多くいただいております。
解錠がスムーズ
物理的な鍵の場合、設置から長期間が経過すると鍵の回りが悪くなることもあります。鍵を差し込んでもスムーズに解錠できないと小さなストレスですが、顔認証はそういったことがありません。近年のタブレットはカメラの性能が良いため、解錠がスムーズにできる点も評価をいただいております。
子どもに鍵を持たせなくていい
小さな子どもは遊びに全力なため、鍵をもたせる保護者にとっては紛失しないか不安が残ります。その点、顔認証であれば鍵をもたせる必要がなく、締め出される心配もないため安心です。
共用エントランスをスマートロックにできるライナフGate
ライナフGateは、株式会社ライナフが提供する顔認証で解錠できるスマートロックです。鍵を開けるという作業そのものが不要なため、荷物で手が塞がっている、コンビニまで手ぶらで外出、といった場合もスムーズに入室できます。
また、スマートロックを利用することで置き配も便利になります。配送会社にデジタルキーを発行することで、オートロックの物件でも玄関前に置き配が可能です。解錠できるのは一時的かつ解錠の履歴が残ることから、セキュリティ面でも安心して利用できるでしょう。
事実、ライナフGateの利用者満足度は94%と高く、置き配対応物件の入居希望割合も81%となっています。置き配に関するアンケート結果は「置き配は利用されている? 置き配に関する調査結果を大公開」をご覧ください。また、スマート置き配についてはこちらをご覧ください。
まとめ
共用エントランスを顔認証にすることで、入居者の利便性やセキュリティを向上させることができます。また、物件のオーナーや管理会社、不動産仲介会社にとっても、物件の管理や運営、鍵の管理、内覧対応などの手間を大きく削減す
ることが可能です。共用エントランスの顔認証はまだ普及しているとは言えないため、早期に導入すると周りの物件と差別化できるでしょう。ぜひ株式会社ライナフにお問い合わせください。