賃貸物件を差別化するポイントは生活体験。相場より高い家賃でも選ばれる物件とは
物件のオーナーや管理会社にとって、賃貸物件の入居率は重要です。一方で、周辺の物件と比べて明確な差別化を実現するのは簡単ではありません。そこで、注目されている生活体験をヒントに、家賃が相場より高くても選ばれる物件にするためのポイントは何でしょうか。
今回は、人気の高い設備のランキングとあわせて、おすすめの設備も紹介します。
目次
体験の重要性が高まっている
電通デザイアデザインが2023年に行った『第5回「心が動く消費調査」』によると、「心が動いた消費」があったと回答した64.6%でした。また、同調査で「心が満たされた、テンションが上った、感動・刺激を受けたなどの良い気分が得られた買い物・サービス・コンテンツのジャンルも発表されています。
順位 | ジャンル | ポイント |
1位 | 外食(テイクアウト含む) | 16.6 |
2位 | 映画 | 12.3 |
3位 | 衣料品 | 7.8 |
4位 | レジャー/テーマパーク | 7.6 |
5位 | 家電/精密機器 | 6.4 |
コロナ禍を経て、体験や心が動くできごとを求める人が多いことがわかります。若干異質にみえる衣料品や家電・精密機械など物品の購入が上位にランクインしている点については、体験を楽しむため、体験を楽しむ余暇を創出するためという推察がなされていました。
賃貸物件を探す際に、体験を意識的に重要指標とする人は少ないかもしれませんが、物品の消費が体験を楽しむことに繋がるという推察を考慮すると、アクセスの良さや設備の充実度がプラスになる可能性があります。物件の差別化や賃料を上げるためには、体験に繋がる設備への投資が選択肢の1つとなるでしょう。
賃貸不動産市場のニーズと動向
賃貸物件を探す入居希望者は、どのように情報を探し、物件を選んでいるのでしょうか。
物件情報はWeb上で検索
株式会社デザインワン・ジャパンが実施した「不動産仲介会社に関するユーザーアンケート」によると、58.9%が物件探しサイトで物件情報を探していると回答しています。特定の不動産仲介会社に問い合わせると回答した人が38.0%と続きますが、気になる物件を取り扱っている不動産仲介会社を調べて問い合わせる人、希望のエリアの駅チカにある不動産仲介会社に問い合わせる人など、さまざまです。
そのため、大半の人は物件情報をWebで検索することから始めると考えて問題はないでしょう。
不動産仲介会社にこだわりはない
同調査によると、不動産仲介会社にこだわりがない人が50.2%でした。
どのような不動産仲介会社を利用するか | 比率 |
こだわりがない | 50.2% |
大手の不動産仲介会社 | 25.1% |
小規模の不動産仲介会社 | 19.4% |
その他 | 5.3% |
また、不動産仲介会社の決め手は「信頼できるかどうか」が1位、「スタッフの提案力」が2位で、「物件の豊富さ」「仲介手数料の安さ」が続きます。つまり、希望の物件を扱っている、かつ信頼できる不動産仲介会社に人が集まると言えます。
入居希望者・不動産仲介会社から選ばれる物件であることが重要
上述のことから、物件のオーナーや管理会社にとっては、「希望される物件かどうか」「利用者が多い不動産仲介会社に優先的に取り扱ってもらえる物件かどうか」が非常に重要な要素と言えるでしょう。
立地や築年数は変えられないため、設備や賃料での勝負になりがちです。しかし、物件から得られる利益を適切に確保するには、賃料をむやみに下げることもできません。
そのため、設備面で特徴を打ち出せるように、計画的な設備投資が現実的な路線となります。
賃貸物件の魅力を高める方法
周辺相場より家賃が高くても選ばれる物件の設備とは
全国賃貸住宅新聞が実施した「入居者に人気の設備ランキング2023 付加価値編」では、「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居を決める」の調査結果が発表されています。
同調査によると、単身者向けでは1位がインターネット無料、2位がエントランスのオートロック、3位が高速インターネットでした。また、ファミリー向けも1位がインターネット無料、2位エントランスのオートロックで、3位は追いだき機能です。
単身者向け | ファミリー向け | |
1位 | インターネット無料 | インターネット無料 |
2位 | エントランスのオートロック | エントランスのオートロック |
3位 | 高速インターネット(1Gbps以上) | 追いだき機能 |
4位 | 宅配ボックス | システムキッチン |
5位 | 浴室換気乾燥機 | 宅配ボックス |
6位 | 独立洗面台 | 高速インターネット(1Gbps以上) |
7位 | システムキッチン | 浴室換気乾燥機 |
8位 | 防犯カメラ | 24時間利用可能ごみ置き場 |
9位 | 24時間利用可能ごみ置き場 | ウォークインクローゼット |
10位 | ウォークインクローゼット | ガレージ |
注目すべきは、セキュリティと利便性です。オートロックや防犯カメラ、宅配ボックスは安全面で重要な役割を果たす設備です。また、インターネット無料や浴室換気乾燥機、24時間利用可能ごみ置き場、追い焚き機能などは生活の小さなストレスを低減してくれる設備と言えます。
選ばれる物件にするという観点では、セキュリティと利便性の向上に繋がる設備投資が入居率や家賃収入アップに効果的と言えるでしょう。
オートロック付きエントランス用スマートロック
オートロック付きの物件は多い一方で、郵便を取り出したりゴミを捨てに行ったりする際、鍵を持って出て解錠しなければなりません。手ぶらで出るわけには行かないため、地味にストレスを感じるケースが考えられます。
例えば顔認証のスマートロックを設置すれば、手ぶらで出てもオートロックを解錠することが可能です。また、スマートインターフォンも導入できれば、外出中でもスマートフォンから来客対応ができます。株式会社ライナフが提供するNinjaEntranceは、ボイスチェンジャー機能やメッセージ機能により、さらにセキュリティの高いエントランスにすることが可能です。外出が多い、子どもがいる、一人暮らしなど、多くの人に安心かつ便利な物件にできるでしょう。
NinjaEntranceの詳細はこちらをご覧ください。
玄関ドア用スマートロック
エントランスとあわせて玄関ドアもスマートロックにすることで、キーレス物件にできます。スマートロックは鍵交換が不要で、システムで解錠権限を管理することができます。そのため、内覧時の鍵の受け渡しも管理会社による鍵の管理も不要となるため、コストも工数も大幅に軽減することが可能です。また、入居者は玄関ドアもオートロックになるため、セキュリティ面が向上するうえに利便性もよくなります。
株式会社ライナフが提供するNinjaLockMは、玄関のドアに後付できるスマートロックです。設置にあたって工事は不要で、さまざまなサムターンに対応しています。鍵を開けたあとに閉まるオートロックに加え、指定した時間に自動で施錠するタイマーオートロック機能も搭載されているほか、解錠はスマートフォンの専用アプリ、暗証番号、ICカードから選択できるため、生活スタイルと相性の良い方法で利用できるでしょう。
NinjaLockMの詳細はこちらをご覧ください。
スマート置き配
ランキング上位にある通り、宅配ボックスは人気設備のひとつです。しかし、宅配ボックスが設置されている物件でも、設置数は戸数よりも少ないことがほとんどです。そのため、タイミングによっては宅配ボックスが埋まっていて利用できないこともあります。
宅配ボックスと併用することで入居者の満足度を高めるのが、スマート置き配です。株式会社ライナフが無料で提供しているサービスです。スマート置き配と連携した配送会社のみ、置き配を希望された場合に1回だけオートロックを解錠できるデジタルキーを発行します。オートロックの解錠履歴がすべて記録されるため、セキュリティ面も安心のサービスです。
スマート置き配についてはこちらをご覧ください。
まとめ
物件を探す際、多くの人はWeb上で情報を見てから問い合わせをしています。言い換えると、Web上で候補に残れなければ、不動産仲介会社が猛プッシュしない限りは検討のテーブルに乗りにくいとも考えられるため、物件の設備に投資することは重要なポイントです。
セキュリティや利便性を向上する設備が人気なため、差別化を図るならスマートロックやスマート置き配がおすすめです。株式会社ライナフはスマートロックもスマート置き配も提供していますので、ぜひお気軽に問い合わせください。