すべての年代の入居者さまに大きなメリット。新しい付加価値の創出と社会問題の解決への取り組み
株式会社サンケイビル
不動産のオフィス、住宅、ホテル、物流施設など、数多くの事業を多角的に展開している株式会社サンケイビルさま。分譲物件の付加価値向上を目的とした、新しいサービス導入の積極的な取り組みについてお話を伺いました。
ー 現在、御社が力を入れている取り組みを教えてください。
渡辺さま: 弊社では、ビル事業と住宅事業の2事業を軸として、新たな事業ドメインの創出に取り組み、ホテルリゾート事業や物流施設の開発など、全国各地で推進しています。この2事業を軸とした新たな事業ドメインを創出し、ホテルリゾート事業や物流施設の開発などにも注力しているところです。2022年に着手した須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業では、環境負荷低減や既存の景観・環境の保存・育成などを目標としたSDGsの達成を視野に入れています。
ー スマート置き配を導入したきっかけを教えてください。
渡辺さま: 新しい付加価値向上に向けた取り組みの一環として、スマート置き配という新しいサービスに注目し、導入を検討したという流れです。今回導入した物件では、住戸数の20%にあたる数の宅配ボックスを設置しています。入居募集を開始してまだ日が浅いこともあり、宅配ボックスが満杯になる状況は今のところ起きていません。しかしながら、万が一の場合に便利だと考え、スマート置き配を導入しました。
入居されているお客さまは20代から60代と年齢層が幅広いのですが、お部屋の前まで荷物を配達してもらえるのは年代に関わらずメリットが大きいだろうと判断しました。不在時だけでなく、重たい荷物を注文した際も便利だと思います。
津本さま: 弊社としては、再配達の増加によって引き起こされている労働生産性の低下や、二酸化炭素の排出量増加といった社会問題の解決と、物件の付加価値向上が導入の主な目的ですね。
ー スマート置き配を導入する以前に、オートロックマンションの置き配対応をご存じでしたか?
渡辺さま: コロナ禍の影響で置き配が注目を集めているのは知っていました。スマート置き配のプレスリリースを見る機会があり、社会課題解決の一環として荷物の再配達をなくしていこうという弊社の考えに合致するサービスだなと記憶に残っていたんです。同業他社の担当者の方からも「こういうサービスがあるよ」と話が入ってきていましたね。
個人的に置き配サービスを利用して、便利だと感じた経験もあり、導入後のイメージはしやすかったです。それまでは、重たい荷物や宅配ボックスに入らない大きな荷物は再配達が必要でしたので、「自分の部屋の前まで配達してもらえるのはありがたい」という良い印象があったのを覚えています。
ー 導入時に他の置き配サービスとの比較はされましたか?
渡辺さま: 1社検討したところがあります。以前から御社にご説明いただいていたこともありますが、さまざまな配送会社と提携されている点が導入の決め手になりました。
ー 導入時に心配なことはありましたか?
渡辺さま: エントランスのセキュリティが大丈夫なのか、入居されているお客さまからクレームはないのかという点は、非常にセンシティブな部分でもあり気になったというのが本音です。
津本さま: 以前、別の物件でスマート置き配の導入を検討したことがあります。その際に、管理会社から「承認された配達員のみが入館できる仕組みとはいえ入居者以外の人が入ってくるのでセキュリティ面で不安がある」「共用部分に物を置いてはいけない規約に反するのではないか」といった意見が出て、結果的に導入を見送りました。スマート置き配に対する懸念というよりはお客様にもさまざまな懸念があることを管理会社として認識し、導入の難しさを感じたことはあります。
その他に、利用できる配送会社と利用できない配送会社があるという点も気になりましたね。
ー 導入いただいたご感想はいかがですか?
渡辺さま: 物件の魅力付けのひとつとしてパンフレットでもスマート置き配を紹介させていただいたのですが、内覧時の反響は良かったという印象です。重たい荷物を部屋の前まで持ってきてもらえるので、利便性が高いですね。
ー スマート置き配や弊社に求めることを教えてください。
渡辺さま: 導入工事はスムーズでとても進めやすかったですね。今後も他の物件での導入を積極的に検討したいと考えています。お客さまにとってスマート置き配を利用する一番のメリットは、できるだけ多くの配送業者が使えることだと思うので、利用可能な配送業者が拡大されるとさらに便利に使っていただけるのではないかと感じます。
ー 引き続きご支援できるよう改善を進めてまいります。本日は貴重なお話をありがとうございました。
※掲載内容は取材当時のものです。