株式会社ライナフ

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ITやAIは、人と人がコミュニケーションをするためにあるのかもしれない

2018, 07/13

先日、沖縄のスタッフと飲みながら、ふと思いました。
やっぱり、人と話すのって、いいなぁ、と。
ライナフが作っている様々なサービスは、基本的に、不動産管理をしている人たちの非効率的な部分を減らすサービスです。
それは、鍵を開けるためだけに移動をすることや、パソコンに表示されているだけの物件情報を読み上げる単純な作業など、「それ、人じゃなくても良いのでは?」と思われる部分を、ITやAIの力で効率化するものです。
ですが、不動産管理の方々にサービスを提案していると、よく、以下の意見を言われます。
「人が対応することで、お客さんとコミュニケーションをとっているから、ITは入れたくない。」
「お客さんと話す良い機会だと思っているから、AIに対応されると、困る。」
「直接、人が話すことがおもてなしだと思っている。」
「お客さんの意見や感想を聞くために人が対応をしているので、機械での対応はしたくない。」
どの意見も、一利あると思います。
ですが、どうも、これらの意見について、納得しつつも違和感があったのですが、その答えが、沖縄で飲んでいるときに見えた気がしました。
ITやAIで効率化をしていくと、人と人とのコミュニケーションが減る、と思われているのですが、本当はその逆で、単調作業をITやAIに任せることで、人と人とのコミュニケーションをもっと、増やすべきなのです。
AIが自動応答することで、電話業務がなくなり、業務量が減ったら、その時間を使っていろいろなお客さんに電話したり、会いに行ったり、飲んだりするべきなのです。
そもそも、人と人とが会うことが全ての商売の基本である、という考え方に基づくと、今日のAmazonもZOZOTOWNも絶対に成功をしていないはずです。
モノを売るも買うも、人と人とのコミュニケーションがなくても出来るものなのです。
じゃあ、人と人とがコミュニケーションをとらないといけない場所はどこか?
それが、そのビジネスの中で、絶対にAI化されない、人間らしい、素晴らしい仕事なのではないでしょうか?
その、AI化できない、人と人とのコミュニケーションが必須の部分について、より多くの時間を使えるようにするために・・・ITやAIは存在するのではないでしょうか?
車が自動運転になれば、社内はコミュニケーション空間になります。
取引先とお酒を飲みながら、談笑し、まるでレストランの中にいるような感覚で、次の目的地へ移動することができます。
事実を単純に答える電話業務を全てAIに任せれば、その時間を使ってお客さんに会いに行き、顔を突き合わせてお話しすることができます。
ITで効率化が進めば進むほど、人と人とが顔を合わせてコミュニケーションをすることの意味がより大きくなる。
ITは人と人の繋がりを薄くするための道具ではなく、人と人がより深く繋がるための、時間を作る道具ではないでしょうか?