「内覧時の入室方法に関する実態調査」最も多い入室方法は現地キーボックス。鍵が受け取れずに内覧できなかった経験がある担当者が88.3%。
AI、IoT で不動産のデジタルリノベーションを実現する株式会社ライナフ(本社:東京都文京区/代表取締役:滝沢 潔、以下 ライナフ)は、スマート内覧を利用している不動産仲介会社の担当者を対象に「内覧時の入室方法に関する実態調査」をWEBアンケートにて実施いたしました。
【調査サマリ】
- もっとも面倒な入室方法は「鍵の受け取りと返却のために管理会社または仲介会社に訪問すること(以下、鍵取り)」(専有部76.1%/共用部71.7%)
⇒鍵取り物件を内覧候補から外したことがある仲介担当者が78.2%
- 内覧時の入室方法として「現地キーボックス」が選ばれやすい(専有部92.2%/共有部73.3%)
⇒所定の場所に鍵がなく、内覧が出来なかった経験がある担当者が88.3%存在し、現地キーボックス運用にも課題が残る結果に。
- 解決策としてスマートロックの活用が検討されている。専有部には課題が残るものの、共用部のスマートロック化は鍵管理効率化の足掛かりとして期待されている。
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート
調査対象:スマート内覧仲介会社アカウント保有者
回答者数:614名
対象期間:2022年8月27日~2022年8月28日
対象地域:全国
調査主体:ライナフ
【調査結果】
■もっとも面倒な入室方法は「管理会社への鍵取り」(専有部76.1%/共用部71.7%)
■鍵取りが面倒な理由は「時間のムダ」「預かりや返却の手間」「日時やルート調整」
⇒鍵の受け取りや返却のための移動時間がムダだと考えている人が57.8%
⇒また、ルートや日時調整が難しく、急な内覧要望にも対応できないといった不満も。
■鍵取り物件を内覧候補から外したことがある仲介担当者が78.2%
■入室方法は「現地キーボックス」が選ばれやすい。
⇒共用部ではセキュリティ保護の観点から「鍵取り」運用も多い
■空室の鍵を紛失または返却し忘れたことがある担当者が15%
■内覧時に所定の場所に鍵がない、または、借りられずに内覧ができなかったことがある担当者が88.3%
■内覧する際に管理会社とのやり取りでもっとも面倒なものは「電話+FAX」で73%。その理由は主に時間や手間がかかるといったものだが、外出時や営業時間外、急な対応が難しいといった声も。
■管理会社の見解
株式会社前田 PM事業本部 プロパティマネージャー DX統括・SSV 松川様
2007年創業当時より基幹システム導入・運用に携わり、その後入居者アプリ、スマート内覧、仲介申込WEB等の導入に携わる。現在は様々な現場の作業を自動化・効率化するために日々奮闘中。
このアンケート結果に対する所感
まず、非常にリアリティのある回答だと感じました。やはり「簡単に内覧できる」「情報が正確」ということが仲介業者様にとって非常に重要であり、弊社としても「仲介業者様の気持ちに寄り添った・内覧のしやすい」イメージの会社になるよう更に改善していきたいと考えています。
鍵管理の現状について
管理戸数の増加とともに、鍵の在庫管理負担も増え、「保管場所の拡充」や「人員の増加」に対応しなければいけないことが問題となっています。
また、お預かりしている物件の鍵やドアノブのタイプが多種多様であり、鍵管理には知識と経験が求められるため、ベテラン社員の教育が非常に重要となり、業務効率に影響を及ぼします。
課題に対しての取り組み
スマートロックの活用を検討しています。管理物件の半数をスマートロック化することで、保管場所の問題を解消し、少ない人員で管理できるようになると考えています。
一方、専有部のスマートロックは鍵やドアノブの形状によって対応していないケースがあること、社内でオーナー様への提案の体制が整っていないことから、まだ取り組めていないのが現状です。
今後について
スマートロックが普及することで、内覧対応業務だけでなく、「シリンダー交換」や「鍵紛失」にかかる業務効率も改善されると考えています。まずは遠方にある管理物件からスマートロック化し、実際に活用することで運用のノウハウを蓄積し、徐々にオーナー様への提案の体制を整えていきたいと考えています。
■まとめ
今回の調査から、鍵管理の方法によって内覧候補から外されてしまうケースがあること、一方で、現地での鍵管理は効率的である反面、紛失等のリスクを伴うことが分かりました。
ライナフは、多くのデータを基に導入しやすく利用しやすいサービスへの改善を繰り返し、サービス普及に向けて努力してまいります。
■NinjaEntranceについて(https://www.ninjaentrance.me/)
ライナフが提供するスマートエントランス。マンションの共用エントランスをスマートフォンやPCから遠隔で解錠できるようにするIoTシステムです。解錠履歴の確認やデジタルキーの発行など各種操作が可能で、セキュリティを高めながら物件管理を効率化できます。さらに、検温機能のついた顔認証による解錠方法も追加でき、非対面・非接触を実現し、感染症対策としても役立てられます。
■スマート内覧について(https://www.ninjaentrance.me/)
ライナフが提供する内覧管理サービスです。空室内覧のスケジュール予約から鍵の自動付与までをオンラインで行えます。スマート物確とスマート内覧を連携すると、スマート物確で入居済みとなった部屋はスマート内覧からも自動で削除されるなど、管理会社や仲介会社の業務負担を軽減する各種機能を用意しています。
■株式会社ライナフについて(https://linough.com/)
AIとIoTの最新技術を活用した不動産管理ソリューション「ライナフスマートサービス」を展開。2021年3月より、オーナー様・管理会社様に向けて「置き配」の普及と導入を支援する「置き配 with Linough」を推し進めています。三菱地所、東急不動産ホールディングスなどの大手不動産企業への導入実績多数、不動産の “デジタルリノベーション” を推し進めています。累積資金調達額は10億円以上
設立 :2014年11月
代表者 :代表取締役 滝沢 潔
本社 :東京都文京区湯島1-6-3 湯島一丁目ビル 2階
事業内容:スマートロックブランド「NinjaLock」の製造・販売
不動産管理ソリューション「ライナフスマートサービス」の開発・運営
オートロックマンション向け「置き配対応化サービス」の開発・運営
※本プレスリリースに記載の会社名、サービス名は、各社の登録商標です。
※本プレスリリースに掲載されている内容は、発表日現在の情報となります。最新情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。