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知らないと失敗する?マンションの顔認証システムの選び方。3つの基準。

2022年現在、「顔認証システム」はオフィスビル・イベント会場・飲食店での決済など様々な場所で利用されています。

しかし、顔認証システムに関する情報発信が少なく「マンションで導入する場合も同じシステムでいいのか?」「そもそもどういう基準で選べばいいのか」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、「価格」を検討する前に最初に知っておくべき、マンションでの導入をご検討中のデベロッパー様・オーナー様に向け、失敗しないマンションの顔認証システムの選び方を紹介します。


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目次[非表示]

  1. 1.顔認証の基礎知識
    1. 1.1.仕組み
    2. 1.2.メリット
      1. 1.2.1.荷物を持ったままでも手ぶらで解錠できる
      2. 1.2.2.セキュリティ性が高い
      3. 1.2.3.非接触での解錠
    3. 1.3.現在の活用範囲と今後
  2. 2.3つの選定基準
    1. 2.1.①システムの対象と目的
      1. 2.1.1.対象・目的による違いを理解する
      2. 2.1.2.マンション向けを選ぶ
      3. 2.1.3.マンション導入時のポイント
    2. 2.2.②顔データの保存方法
      1. 2.2.1.ローカル保存とクラウド保存
      2. 2.2.2.メリット・デメリット
    3. 2.3.③保証とサポート
  3. 3.その他の選定基準
    1. 3.1.精度
    2. 3.2.マスク認証が可能か
    3. 3.3.専用の機器が必要か
  4. 4.まとめ


顔認証の基礎知識

顔認証システムの選び方をご説明する前に、まずは顔認証の基礎知識についてご説明します。


仕組み

顔認証とは、生体認証(※1)の一種で、「顔」により個人の確認・認証を行うシステムのことです。

目・鼻・口などの位置や顔における比率・顔の大きさなど、顔に関する様々な要素をもとに照合を行います。

照合を行うためには、認証を行う人が事前に専用の機器やアプリから自身の顔写真を撮影・登録する必要があります。


※1  生体認証:指紋・顔・光彩・声紋など個人によって異なる身体的特徴を用いて本人を識別する仕組みのこと。


>>【関連記事】顔認証システムの仕組みとは? 活用のメリット・注意点から活用シーンまで


メリット

荷物を持ったままでも手ぶらで解錠できる

最大のメリットはその高い利便性にあります。

利用者は鍵やカードを出す・暗証番号を押す等の特別な操作が必要なく、認証用の端末にただ顔を向けるだけで認証し、エントランスを解錠できます。買い物帰りで両手がふさがっている時、ベビーカーを押したり子供を抱っこしたりしている時、わざわざ鍵を取り出す必要がなく非常に快適です。

セキュリティ性が高い

顔認証は、個人個人の特徴が異なる「顔」を鍵にするため、非常にセキュリティ性が高いです。

2022年現在、空港の出入国ゲート・イベント会場の入館・オフィスビルの入館・マンションのエントランスなど、高いセキュリティ性が求められる場面での利用が進んでいます。

顔認証を利用することで、物理鍵・カードキー・暗証番号のように紛失・盗難・複製・流出のリスクが無くなるため、第三者の成りすましによる入館を防ぐことができます。

非接触での解錠

利用者は顔認証で解錠する際、何かに触れる必要は一切ありません。

直接の接触はもちろん、鍵を使用したりリーダーにかざしたりすることによる鍵を媒介とした他人との接触も無くなるため、コロナ禍におけるニーズに応えられます。



現在の活用範囲と今後

スマートフォンのiPhoneでは、2017年発売のiPhone X以降はすべて顔認証によるロック解除となっており、利用されている方も多いかと思います。

羽田空港・成田空港では、2017年から国際線ターミナルの出入国ゲートで先行導入され、2021年より実運用がが開始されています。

また、2022年3月には「東京ドームの入場」ゲートでの一部利用が開始されたり、街の「飲食店の決済」でも広がりを見せておりだいぶ身近な存在になってきました。

なお、りそなHDは、「顔認証マルチチャネルプラットフォーム」の事業化に向けた検討の開始に合意、というニュースリリースも公表されています。


参考元)顔認証による搭乗手続きを開始

参考元)「東京ドームが過去最大のリニューアルとDX化を実施」

参考元)りそなホールディングス:生体認証を活用した業界横断型プラットフォームへの取り組みについて



3つの選定基準

①システムの対象と目的

対象・目的による違いを理解する

一口に顔認証システムと言っても、設置する対象・目的によって求められる機能は大きく変わります


例)マンション・オフィスビル・銀行のATMや空港での出入国ゲート


いずれも導入目的が異なるため、求められる認証精度や速度・機能・価格には違いが出てきます。

世の中には様々なタイプの顔認証システムがありますが、きちんと導入の目的を達成できるよう、マンションに求められるものが何かを理解することが大切です。

下図は「マンション向け」「オフィスビル向け」「銀行・空港向け」のシステムの主な目的・求められるスペックを表にしたものです。

導入の目的が異なれば、その目的を達成するために必要な機能が変わり、機能によって価格も大きく変わってきます。まずが導入する対象・目的を明確にしましょう。


マンション向けを選ぶ

マンションのエントランスでの利用にあたり、銀行・空港向けのシステムを導入することは明らかにオーバースペックです。費用もかなり高額になるため、マンションでの導入は現実的ではありません。

例えば、マンションのエントランスでは、同時に認証する人数は1人で十分といえるでしょう。オフィスビルなどと異なりエントランスに複数人が同時に来る場面はそれほど多くなく、また、多くの場合は入居者本人であるため、1人に対してきちんと顔認証ができれば必要十分といえます。


また、認証の速度に関しても、高速である方が好ましいですが、超高速である必要はありません。


これも複数人を同時に認証して入館させる必要が少ないことが理由です。

ただし、認証の速度はそのまま入居者の利便性に繋がるので重要なポイントです。システム提供者からデモ動画を見せてもらったり、実際にショールームで体験させてもらうなどして、エントランスでの利用時に快適に認証・入館できる速度であるか事前に確認しましょう。



マンション導入時のポイント

導入にあたっては、利害関係者それぞれが「求めること」を理解し、できる限り対応できる製品を選ぶことが重要です。


賃貸マンションにおいては、「オーナー」「管理会社」「入居者」の3社が主な利害関係者となります。


《求めること》

オーナー:家賃収入を上げる

管理会社:管理が楽である

入居者:生活の質の向上


賃貸マンションの性質上、導入の意思決定はオーナーになりますが、管理をする管理会社・実際に利用する入居者の観点(求めること)を忘れてはいけません。

仮にコスト重視で選定し「管理が煩雑である」「入居者として使い勝手が良くない」ということになってしまうと、管理会社からの管理委託費の値上げ交渉が起きたり、入居者満足が上げられず更新に繋がらないということが起きたりしてしまいます。

三者すべての「求めること」を満たすのは難しいこともありますので、バランスを考えて製品を選定するようにしましょう。



②顔データの保存方法

顔データの管理方法により、導入後の運用管理に大きな差が出ますのでしっかりと検討することが大切です。

顔認証システムは、予め撮影・登録した顔データと照合して認証を行うため、その顔データを事前に保存・管理する必要があります。

顔データがどこに保存されるか、これは導入する製品により決まっており、導入後に変更することはできません。

さらに、どのパターンになるかによって、入居者の利便性や導入後の運用面に大きな差が出てくることとなります。

導入後に、イメージと違った・・・とならないよう、顔データの管理方法について、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。


ローカル保存とクラウド保存

ローカル保存:顔データを端末に保存する方法。

クラウド保存:顔データをクラウド上に保存する方法。


ローカル保存は、顔データをエントランスに設置する顔認証機器や専用の顔データ登録機器に登録・保存する方法です。顔データそのものを機器内に保存し、顔認証の際に撮影したデータと端末内に保存しているデータとで照合を行います。

一方、クラウド保存は、顔データを端末内に保存せずクラウド上に保存する方法です。顔データそのものは一切端末には保存せず、顔認証の際に撮影したデータとクラウド上に保存しているデータとで照合を行います。



メリット・デメリット

ローカル保存のメリット

  • 認証速度がクラウド保存より早いと言われている
  • PC・スマートフォンが不要(端末から顔データの撮影・保存を行う)


ローカル保存のデメリット

  • 顔データの登録・更新が手間(端末から登録・変更・削除する必要がある)
  • 端末から顔データに不正アクセスされる可能性がある


クラウド保存のメリット

  • 顔データの登録・更新が非常に楽
  • 端末内に顔データを保存していないためセキュリティ性が高い

クラウド保存のデメリット

  • 通信障害時に利用できなくなる
  • 顔データの登録にスマホやPCが必要


どちらを選ぶべきか?

一概にどちらがいいということは言えず、運用方法によりメリット・デメリットが変わってきます。

ローカル保存が適する場合

  • エントランスの端末から顔データを登録できるようにしたい(スマホやPCを持っていない人のため)
  • 通信障害の影響を受けたくない ※エントランス解錠に通信を使う場合は影響を受けるので要確認
  • 認証速度の速さを求める ※クラウドでも速いシステムもあるので要確認


クラウド保存が適する場合

  • 入居者の利便性を高めたい(スマホやPCで簡単に顔データの登録ができる)

  • セキュリティ性を高めたい ※利用しているクラウドサーバーの信頼度が重要

  • 複数エントランスで利用したい(エントランス・サブエントランスで同じ顔データを利用可能





③保証とサポート

導入後も安心して使い続けられるシステムを選ぶようにしましょう。

顔認証システムは、ハードウェアとソフトウェアが融合したシステムです。

そのため、下記の点が重要となります。


  • ハードウェアの保証
  • オーナー・管理会社へのサポート体制(導入後)
  • 入居者へのサポート体制(導入後)


ハードウェアの保証に加え、管理システムを利用する管理会社の負担にならないよう、導入時・導入後の設定・操作のサポートをしっかり行ってくれるかどうかも重要です。


ハードウェア(機器)の提供方法による違い

顔認証に関する機器の提供方法は、主に「買取」「レンタル」の2つに分かれます。

買取は、初期費用で機器を買い取り、故障や交換の際には修繕費を払ったり新たに機器を買い替えたりする必要がある提供方法です。マンションの設備においては多くの機器がこの買取型に属するといえるでしょう。

導入時に高額な費用が発生するため、中小規模・個人オーナーには費用の捻出が難しかったり、キャッシュフローを悪化させることになり、投資判断が難しくなります。一方、月額の費用が発生しないため、投資用物件などには相性がよいと言えるでしょう。


レンタルは、機器を買い取らず、利用する期間中は毎月定額で費用を支払い続ける提供方法です。マンションの設備においてはまだ少ない提供方法と言えるでしょう。

利用する限り毎月の費用が発生するという留意点はありますが、初期費用が少なく、経年劣化の自然故障についてはシステム提供側の負担で修繕・交換してくれる点が大きなメリットです。修繕費が発生しないため、導入時にほぼコストが確定するという点も魅力です。


《買取とレンタルの比較表》


導入にあたっては、目的・運用方法により適切な方を選ぶようにしましょう。

下図は、購入・レンタルがそれぞれ適する場合を記載した表です。





導入後のサポート体制

繰り返しになりますが、顔認証システムは「ハードウェア」と「ソフトウェア」が融合したシステムです。

マンションの入居者が変わる度に顔データの削除・新規入居者へのアカウント発行などの作業が発生するため、管理会社がスムーズに運用できるかが非常に重要です。

また、入居者が使用方法などで困ったときににサポートしてくれる窓口があると管理会社の負担が減っていいでしょう。

導入時のコストだけにとらわれず、長く安心して使えるサポート体制が用意されているか、システム提供者に必ず確認するようにしましょう。



その他の選定基準

これまで紹介した3つの基準で製品の方向性を絞った後は、細かな機能の違いや運用面と整合性が取れるかなど、物件特性も考えながら選んでいく必要があります。


精度


顔認証システムにおいて、根幹的な機能であり最も重要な要素です。

2022年現在、顔認証システムの認証精度はかなり高くなっており、大手企業をはじめ1000分の1%単位での精度向上を目指している状況です。一口に認証精度といっても、本人受け入れ率・他人拒否率など複数の項目があるので、どの数字を特に重視するかはセキュリティポリシー次第です。

一般的に精度が高いほど高額になるので、設置場所でどこまでのセキュリティ性能が必要かを見極め、機能とコストとのバランスを取ることが大切です。


マスク認証が可能か

コロナ禍においては、マスクを着用したまま認証できることが必須と言えるでしょう。


顔認証の大きなメリットとして「手ぶら解錠」があります。

いちいちマスクを外すという手間が発生すると、このメリットを損なうことになり顔認証による解錠の利便性が大きく落ちてしまいます。ただし、マスクをしたままだと、マスクをしていない時に比べて顔認証の判断に利用する特徴点が少なくなるため認証精度は落ちる傾向があります。


専用の機器が必要か

顔認証を行うための機器として、専用機器が必要かどうかも重要です。

顔を立体的に判別する3D認証を求める場合は赤外線カメラを搭載した専用機器となることがほとんどですが、平面的に認証する2D認証の場合、専用機器が不要でシステムを市販のタブレット等のデバイスに組み込むという提供方法もあります。この場合、一般的には専用機器を購入するよりもコストが安くなります。タブレット等の機器は自社で用意してもよいのか、システム提供者側で用意する物を使うのか、確認が必要です。



まとめ

マンションにおける顔認証システムの3つの選定基準は、「システムの対象と導入の目的」「顔データの保存方法」「保証とサポート」です。


マンション向けのシステムを選んだうえで、顔データの保存先・保証とサポートについては貴社の運用に合うものを検討しましょう。



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