メガバンク主催のベンチャーコンテストのイベントに参加しました。
2015, 03/20
某メガバンクが主催するベンチャーコンテストがありまして、そのキックオフイベントに参加してきました。
驚いたことに、大会の目的は、「当社との相乗効果を生む事業を見つけること。」だそうです。
はっきりと、「当社にとって提携するメリットのある会社を選びます。」と言っていました。
しかも、大会規約の中に、「コンテストに応募された事業アイデアの権利は当社に帰属し、権利の主張はできない。」という内容も。
参加者からの、「どの程度の開発の進んでいるものが良いのか。」という質問に対して、「特に定めていませんが、審査を通過するためには具体的な成果物がある方がよいですよね。」との回答でした。
つまり、その大会に応募をすると、成果物がすでに出来上がっているにもかかわらず、事業アイデアの権利は銀行にとられ、銀行にとってメリットのある事業にしてほしい、との要望がつくわけですね。
銀行側が主張する、応募するメリットは、「大手銀行との提携ができることでハクがつく。」ことらしいです。
自分も銀行にいたので、銀行の考える事や(権利などの面で)守備力が高いのはよくわかっているのですが、、、、
誰が応募するんだろうか?
まぁ、もちろん、大手銀行のコンテストなので応募はたくさんくるんだろうけれど、あまりにも、要求が一方通行な気がして、ベンチャーコンテストってこーいうものだっけ?と思わざる得ませんでした。
「自分の利益しか考えない人の回りには、自分の利益しか考えない人しか集まらい。」
と、昔の哲学者が言ったとか言わなかったとか。