株式会社ライナフ

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CEO BLOG
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苦労は買ってでも、ってね

2015, 03/02

苦労は買ってでもしろ、とよく言われます。
これは、とても大事な真実です。
今の僕のルーツは、大学時代に4年間やったビックカメラでのパソコン販売だったと思っています。
両親が教員だったので、自分も教員になろうと教育系の大学へ進んだのですが、ビックカメラでの経験で人生ががらりと変わりました。
あまり書くと怒られそうなのでほどほどな言い方をしますが、今よりもずっとイケイケだった当時のビックカメラは、大学1年生の派遣社員にも容赦なくノルマをかけてくださり、昼ごはんに行く時と帰るときに、それまでの売上を見せるのですが、売れてないと「おいおいーなにしてたんだよー。」となるわけです。
上場してからは、僕が知っているよりもだいぶソフトな会社になったようですが。
当時、カメラ店とよばれる量販店が3つあり、それぞれの特徴について、「さくらやは家族。ヨドバシは体育会系。ビックは軍隊。」とよく言われていました。
それまで営業行為をやったことがなかった僕は、一生懸命頑張ったら評価されるという仕組みにとてもはまり、パソコンを売りに売りました。
時給もどんどん上がり、学生で土日祝だけ働いていたにもかかわらず、手取りの給与が月24万円くらいまでいきました。
さらに、パソコンメーカーさんに呼ばれて、新入社員の販売研修の講師を勤めたりもしました。(当時僕は大学3年。相手は社会人1年)
で、たかた社長のモノマネをしながらバリバリ売っていた僕が教育実習に行って、学校現場を体験した時に、「あ、これは違うな。」となったわけです。
話を戻します。
ビックカメラではガンガンノルマをかけられるので、プレッシャーも大きく、本当に辛いときがたくさんありました。
でも、この苦労を大学時代に経験した僕は、就職活動の面接では無双状態でして、面接官に「得意なことはなんですか?」と聞かれ、「営業力です。売る力に自信があります。」というとんでもなく生意気な返答をする学生になっていました。
この時から、「あ、仕事の苦労って、どこかで報われるんじゃないか?」と思うようになり、大変そうなことにはどんどんチャレンジしよう!と考えるようになりました。
苦労が後に報われるかどうかは、その人の取り組み次第だと思います。
例えば、飲食店でホールを担当している人が、ただなんとなく仕事をしていたら、それは単なる時間の切り売りです。
ですが、オーダーを取るときにオススメをお伝えし、それによって売上がどのくらい伸びるのか、について考えながら仕事をしたら、すごいマーケティングの実地練習になります。
例えば、工場のラインで機械的にものを組み立てているとした、ただなんとなくやっていたら、やはり単なる時間の切り売りです。
ですが、「この工場のラインから一人、人を減らして作業するには?この作業を人ではなくて機械にさせたら?時間を短縮するには?工員の集中力はどうしたら維持できる?」と考えながら仕事をしたら、それは生産管理の仕事につながる貴重な現場経験です。
うちでアルバイトをしている大学3年生の子たちが、4月から就職活動を本格化させるとのことです。
自分が大学時代になにを考えてきたか。
これまでどんな苦労をしてきたか。
それが問われると思います。
うちでの苦労を、しっかりと自信につなげて、語ってほしいと思います。