誰もが魅力的だと思う市場は魅力的ではない

僕の中で存在感が日々大きくなっているAmazon様がやっている、AWSというクラウドサーバーのサービスがあります。
クラウドサーバーって何ぞや？は本題と離れるので、割愛しますが、今、Amazon全体の収益を大きく押し上げている、すごく魅力的なサービスです。
で、今はこのクラウドサーバー事業については、MicrosoftもGoogleもAppleもやっているのですが、Amazonがずっと早くにスタートしたため、現在も圧倒的シェアをとっています。
なぜ、Amazonは巨人MicrosoftやGoogleが参入した後も、高いシェアを誇っているのか？
AWS責任者いわく、ライバル企業は皆、このサービスは流行らない、と確信していたというのです。
「クラウドサーバーなんて、ベンチャー企業が、テスト用サーバーとして使う以外には、使われることはない。」
「データという貴重な資産を、他社のサーバーに置くなんて自殺行為は、誰もやらない。」
と言われ続けたそうです。
そのため、MicrosoftがAWSと類似のサービスを出すまでに6年かかりました。
大変、参考になる事例だと思います。
もし、AWS事業が、誰が見ても素晴らしい事業だったら、すぐに大手が参入し、ライバルが増えて、価格競争の激しい市場になっていたことでしょう。
ぱっと見は「それ、儲からなさそうだなぁ。」「流行らなさそうだなぁ。」という市場こそ、実は魅力的な市場なのではないでしょうか？
自分たちが初めても、みんなバカにして参入してこない市場。
そんな市場で戦いたいと思いました。