長時間労働は成長に必要なのか
今、世間では働き方や長時間労働が問題視されるようになっています。
9年前は、マクドナルドに端を発した「名ばかり管理職」という問題が注目を集めたのを思い出します。
数年に一度、労務問題はクローズアップされ、問題となっていますが、そのタイミングはだいたい、景気が良いときです。
リーマンショックの後は、労務問題について議論をする余裕がなく、働けるだけマシ、仕事がなくて年越し派遣村で年を越す、みたいな、もっと世知辛い話題が中心となっていました。
ですので、長時間労働がクローズアップされるときは、だいたい、景気が良いときだと認識しています。
さて、今回は労働時間と成長について、書きたいと思います。
若いときの苦労は買ってでもしろ、と言われますが、若いときの長時間労働は、成長につながりやすいのでしょうか?
長時間労働をした方がより、成長をするのでしょうか?
僕は、人の成長を促すのは責任感だと思います。
そしてその責任感を引き出すのはノルマではなく、裁量だと思います。
裁量を与えて、責任感を引き出す。
その責任感の表れとして、長時間働いてしまうケースについては、確かに成長につながるかもしれません。
でもこれは、長時間働いたから成長したのではなく、責任感を強く持って仕事に挑んだから成長をしたのです。
数字への責任、製品への責任、顧客への責任。
どんな責任でも、その責任感を強く持って仕事をすれば、人は必ず成長をします。
しかし、責任感は目に見えないものなので、結果的に、責任感がある態度を長時間労働で示してしまうケースが多く、日本の残業体質に繋がっているのでしょう。
ライナフは、長時間労働を責任感の表れ、とは見なしません。
自分の仕事の課題を見つけ、工夫し、解決していく。
そのサイクルのみを評価していきます。
長時間労働は、ひずみを生んでいきます。
自分の時間の多くを仕事、会社に尽くした結果、満足のいく報酬、結果が得られなかったときに、いっきにモチベーションが下がってしまいます。
これは、経営者でも管理職でも従業員でも同じことなのです。
自分の成長に責任を持てるのは、自分だけなのです。