人手不足による倒産は本当にあるのか?
2020, 11/29
コロナであまり聞かなくなりましたが、コロナになる前の倒産理由のトップが「人手が確保できない。」でした。
様々な業種が、業績が厳しい理由として「人材の不足により」と、社会全体の人手不足を理由としてあげていました。
ですが、ちょっと待ってください。
本当に人手不足によって、会社は倒産するのでしょうか?
これには、すごく違和感を感じます。
給与水準を、人手が集まるまで上げ続ければ、人手不足は必ず、解消するからです。
原子力発電所の事故の時でも、放射能の危険がある中でも、一定水準の給与を設定することで、除染作業員の人手は確保されていました。
「単純作業はいいけれど、会計士などの専門職は簡単には解消できない!」という人もいます。
確かに、一瞬では人手不足を解消できない職種もあるでしょう。
しかし、その職種の平均給与が今の倍の水準にさえなれば、新しくその職種を目指す人が増え、結果的に、人手不足は解消されるはずです。
詰まるところ、人手不足が解消できない、というのは、
解消できる水準まで人件費を上げることができない=それだけの利益を稼ぐことができない、という、経営の問題となってくるのです。
人材という、社会の限られたリソースを、いかに自社で確保できるか?
という経営の責任に目を背けて、「社会全体が人手不足だから仕方ない。」と社会のせいのするのは、やはり違和感があります。