置き配ポイントがスタート！　置き配を指定するだけでお得になる

置き配は荷物を受け取るという用事から解放される、とても便利なサービスです。それだけでなく、置き配ポイントがスタートしたことで、荷物を受け取るだけでポイントをゲットすることができます。
今回は置き配ポイントの概要や置き配ポイントがスタートした背景、置き配に便利なグッズを紹介します。

【置き配ポイントとは】

置き配ポイントは、利用者が置き配選択が可能なECサイトで商品を購入した際、置き配を選択することでPayPayなどのポイントが付与される仕組みです。
運送・物流業界の人手不足や時間外労働の規制による影響を考慮し、再配達の削減が狙いです。置き配ポイントのキャンペーン期間を通じて、置き配や宅配ボックス、コンビニ受け取りなどの認知や利用を促進し、運送会社の負担軽減やCO2の削減を通じた環境問題への貢献も意図しています。

【置き配ポイントをもらうには】

いち早く置き配ポイントについてリリースしたのがYahoo!ショッピングです。
Yahoo!ショッピングでは、商品購入時の配送方法で置き配を指定するだけで、PayPayポイントがもらえる「置き配指定でPayPayポイントもらえる！」キャンペーンを開催しています。

－「置き配指定でPayPayポイントもらえる！」キャンペーン概要

>実施期間
2024年1月22日（月）0時～2月10日（土）23時59分
2024年2月19日（月）0時～3月5日（火） 23時59分
2024年3月6日（水）0時～3月31日（日） 23時59分

>ポイント付与の条件
注文時に置き配を指定かつ1,000円以上の注文

>付与率
1回の注文につき10円相当のPayPayポイント

>付与タイミング
注文日の翌月中旬頃を予定
※参照：【Yahoo!ショッピング】配送方法を置き配指定にするだけでPayPayポイントがもらえるキャンペーンを実施

【置き配ポイントスタートの背景】

置き配ポイントの背景には、物流業界が直面する2つの問題があります。

－再配達の増加

国土交通省が発表した「令和4年度宅配便・メール便取扱実績について」によると、50億588万個の荷物が流通していました。荷物の数は前年度から5,265万個も増加しており、荷物の流通量が増えていることがわかります。
そのうち、再配達となる荷物の割合は約11.8%（2022年10月期）です。単純計算で、約6億個の荷物が再配達されていることになります。再配達にはドライバーやトラックの稼働が欠かせません。約6億個の荷物を再配達するためには、おおよそ年間で6万人分の労働力が必要です。
政府としても物流業界における再配達は大きな問題として認識されているのです。

－物流業界の人手不足と2024年問題

一方で、物流業界のドライバー人口は2012年以降ほぼ横ばいです。年々、流通する荷物が増えているため、ドライバーの負担は大きくなり続けていることは容易に想像ができます。
そのうえ、働き方改革関連法により2024年4月1日以降は年間の時間外労働時間の上限が960時間に規制されます。これは物流2024年問題と呼ばれており、人手不足に加えて残業規制がスタートすることから、増え続ける荷物や再配達への対応が待ったなしとされているのです。
物流業界の現状を打開すべく、政府は2023年10月6日に「物流革新緊急パッケージ」を発表しました。「物流の効率化」「荷主・消費者の行動変容」「商慣行の見直し」を柱に掲げ、13の施策を打ち出しています。このうち、2つめの「荷主・消費者の行動変容」に対する施策として、置き配ポイントに関する実証実験を経て今回のキャンペーンに繋がりました。

－物流の効率化

・即効性のある設備投資・物流DXの推進
・モーダルシフトの推進
・トラック運転手の労働負担の軽減、担い手の多様化の推進
・物流拠点の機能強化や物流ネットワークの形成支援
・標準仕様のパレット導入や物流データの標準化・連携の促進
・燃油価格高騰等を踏まえた物流GXの推進（物流拠点の脱炭素化、車両のEV化等）
・高速道路料金の大口・多頻度割引の拡充措置の継続
・道路情報の電子化の推進等による特殊車両通行制度の利便性向上

－荷主・消費者の行動変容

・宅配の再配達率を半減する緊急的な取組
・政府広報やメディアを通じた意識改革・行動変容の促進強化

－商慣行の見直し

・トラックGメンによる荷主・元請事業者の監視体制の強化 (「集中監視月間」（11～12月）の創設)
・現下の物価動向の反映や荷待ち・荷役の対価等の加算による「標準的な運賃」の引き上げ（年内に対応予定）
・適正な運賃の収受、賃上げ等に向け、次期通常国会での法制化を推進

【置き配に便利なグッズ】

https://life.gijukatsu.com/okihai_point/

－スマート置き配

オートロックの共有エントランスを持つマンションを、置き配に対応させるサービスです。株式会社ライナフがマンションのオーナーや管理会社向けに提供しているため、スマート置き配対応のマンションに入居すれば無料で利用できます。
スマート置き配と連携した配送会社のみ、置き配を希望された場合に1回だけオートロックを解錠できるデジタルキーを発行します。オートロックの解錠履歴がすべて記録されるため、セキュリティ面も安心のサービスです。
スマート置き配についてはこちらをご覧ください。

－置き配バッグ

荷物を盗難や汚損から守るには、置き配バッグが効果的です。玄関にワイヤーで固定しておけば、荷物が届いた際に置き配バッグへ荷物を入れてもらうことができます。また、使わないときはコンパクトにまとめることができるため、玄関にぶら下げっぱなしでも問題ありません。

－置き配プレート

置き配を指定していたにもかかわらず、チャイムを鳴らされて不在扱いされてしまった、というケースもあるでしょう。そこでポストや玄関に置き配していいことを示すプレートを貼ることで、置き配をしてもらえるようになります。

【まとめ】

置き配をすでに利用している人はさらにお得に、まだ利用していない人は試してみるきっかけになるのが、置き配ポイントです。背景には再配達の増加や物流業界の人手不足など、深刻な問題があります。
置き配は、一度利用すると満足度が非常に高いという特徴があります。置き配ポイントがもらえるこの機会に、置き配を試してみてはいかがでしょうか。
便利だとしても置き配は不安という人は、株式会社ライナフが実施した調査結果をまとめた「置き配は利用されている？ 置き配に関する調査結果を大公開」をご覧ください。