共用エントランスのスマートロック化が物件にもたらす価値とは
玄関ドアのスマートロックは聞いたことがあっても、共用エントランスのスマートロックはご存じない人も多いでしょう。共用エントランスがスマートロック化すると、入居者はもちろん管理会社やオーナー、不動産仲介会社にも多くのメリットがあります。
今回は共用エントランスのスマートロック化によるメリットや普及していない理由、導入後の声を紹介します。
目次
【共用エントランスをスマートロックにするメリット】
共用エントランスをスマートロックにすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
1:内覧の効率化と内覧機会の最大化
株式会社ライナフが不動産仲介会社の担当者を対象に行なった「内覧時の入室方法に関する実態調査」によると、内覧時の鍵取りが面倒、内覧時に管理会社とやり取りが手間といった声が多数聞かれました。また、「鍵取り物件を内覧候補から外したことがある」と回答した不動産仲介会社の担当者は、78.2%もいたのです。
スマートロックにすれば遠隔で解錠ができるため、管理会社の営業時間内であればいつでも内覧対応が可能です。また、やり取りも現地についたら電話をしてもらうだけで済むため、手間もかかりません。内覧を効率的にできれば、不動産仲介会社も積極的に案内しやすいことは言うまでもないでしょう。
2:セキュリティの向上
入居者を募集する間は、現地のキーボックスで鍵を管理することがほとんどでしょう。日本ではあまり考えられないかもしれませんが、キーボックスを壊す、ダイヤルキーを突き止めるなどの方法で悪用されるリスクはゼロとは言えません。また、店舗で鍵を管理する場合も、運用や管理を徹底するために一定の工数とコストを掛ける必要があります。
スマートロックにすれば、それらの心配は不要です。また、デジタル化によって権限をコントロールしやすくなるため、セキュリティを大きく向上することができるでしょう。
3:入居者に利便性の訴求が可能
例えばゴミ出しや郵便の受け取りなど、ほんの少し外に出るだけでも鍵が必要です。その際、締め出されることもあるでしょう。また、置き配を利用したくても配送会社がオートロックを通れずに再配達になってしまうこともあります。
スマートロックにすれば、こうした「なくてもいいが、あると便利」なことを提供できる物件になります。セキュリティが高く、スマートに入れて、置き配も利用できる、良い物件という訴求ができるでしょう。
【共用エントランスのスマートロックが普及していない理由】
便利な反面、日本では共用エントランスのスマートロック化が普及しているとは言えません。その理由も紹介します。
共用エントランスをスマートロック化できるという認識がない
玄関のドアをスマートロックにできることは知られつつある一方で、共用エントランスをスマートロックにできることを知らない人は多いでしょう。知っていれば検討できますが、そもそも認知が広まる前の状態であることが、導入しない(するという選択肢を持っていない)大きな理由です。
前例が少ないため導入する価値を感じにくい
スマートロック化できるという認識がないなかで、機能やメリットの説明を受けてもピンとこないケースも多々あります。共用エントランスだけスマートロック化しても玄関が違えば意味がないのでは、そもそもそんなに便利になると信じられないといった感覚が強いと、導入にコストがかかるとなればスマートロック化する価値を感じにくいでしょう。
オーナーへの提案を準備し、説明する必要がある
もしスマートロック化を検討した場合、物件のオーナーに説明する必要があります。その際、共用エントランスのスマートロック化にかかるコストや得られるメリットをまとめるというステップが生じます。建物の破損や汚損、原状回復できるかどうかなど、スマートロック化と直接かかわりのない部分まで説明する必要があるため、導入に踏み切るのをためらうケースがあるようです。
【NinjaEntrance導入後の声】
すでにNinjaEntranceを導入いただいている物件では、どのような声があるのでしょうか。
内覧件数が向上
管理会社やオーナーからもっともいただくのが、内覧件数の増加です。物理的な鍵と違い、遠隔から一時的な解錠ができるため、内覧対応の手間が大幅に削減されています。また、不動産仲介会社にとっても電話一本で内覧対応が済むため、NinjaEntrance導入済みの物件は好印象を得ています。結果として、内覧件数が増え、空室期間の短縮に繋がっているのです。
鍵の紛失が減少
セキュリティ面を気にする人が増えているなかで、鍵の紛失はイメージも含めマイナスが大きい事象です。しかしNinjaEntranceによってスマートロック化すれば、鍵の管理そのものが不要になります。システムの操作権限をコントロールしてしまえば、鍵に関する安全性は大きく向上します。
入居者の利便性が向上
実際にNinjaEntranceを利用する頻度が高いのは入居者です。利用いただいている人からは、遠隔で解錠できるため置き配がスムーズに利用できたり、水回りにいて手が離せない場合でも来客対応ができたり、利便性が向上したと好評です。言い換えると、物件の付加価値として訴求することで、物件を探している人に魅力として伝わる可能性が高いでしょう。
共用エントランスのスマートロック化は「NinjaEntrance」
現在のオートロックエントランスはそのままに、専用の機器を接続するだけで新たな解錠方法と機能を追加できます。オートロックの解錠はスマートフォンのアプリで行えるため、遠隔解錠やアプリで解錠できる時間帯の指定といったことが可能です。
NinjaEntranceの詳細はこちらをご覧ください。
物件の管理側が得られるメリット
エントランスの解錠がスマートフォンのアプリでできる、つまりシステムで管理できる状態を実現します。そのため、物理的に鍵を管理したり、内見時に鍵を貸し出したりする必要がなくなります。また、鍵の紛失や複製などのリスクが低減されるため、防犯面も安心です。
物件の入居者が得られるメリット
オートロックのエントランスを通るために鍵を取り出す必要がありません。そもそも鍵が不要なため、紛失や置き忘れといった心配もなくなります。
また、遠隔解錠や一時的な解錠許可といった機能を活用することで、置き配がより便利になります。配送会社に一時的に解錠できるデジタルキーを発行する仕組みです。解錠できるのは一時的かつ解錠の履歴が残ることから、セキュリティ面でも安心して利用できます。
事実、ライナフGateの利用者満足度は94%と高く、置き配対応物件の入居希望割合も81%となっています。置き配に関するアンケート結果は「置き配は利用されている? 置き配に関する調査結果を大公開」をご覧ください。また、スマート置き配についてはこちらをご覧ください。
まとめ
共用エントランスがスマートロック化することで、入居者にとって魅力的な物件となるだけでなく、内覧の効率化や鍵の管理から解放されるといったメリットを得られます。まだ日本では普及していると言えない状況だからこそ、先んじて導入することで他の物件と差別化が可能です。
共用エントランスのスマートロック化については、ぜひ株式会社ライナフにお問い合わせください。