株式会社ライナフ

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NinjaLock2ができるまでの苦労話その4

2017, 04/12

資金調達と同時に進めたのが、新しい開発パートナー探しです。
ライナフはソフトウェア開発を得意としていますが、工場を持っている訳でも金型設計士を抱えているわけでもないので、開発パートナーは必須です。
その中で、プロダクトデザインをお願いしていたB社の社長から、フレクトロニクスを紹介してもらいました。
フレクトロニクスは、アメリカ発祥のグローバル企業で、EMS(受託製造)としては、シャープを買収した鴻海に続く世界第2位の超大手企業です。
売上は当初、NinjaLock2を相談していたA社の20倍以上あります。
そんな大手企業が、ベンチャーの仕事を受けてくれるのか?
と、半信半疑でした。
フレクトロニクスと交渉を進め中で、いくつか驚いたことがあります。
まず、早い。
構造検討のスピードが、これまで相談していた日本企業の3倍くらい早いです。
次に部品調達の範囲が広い。
フレクトロニクスは自社では部品は作っておらず、世界中の部品メーカーから大量に部品を購入するため、安価でかつ、幅広い選択肢から部品を選ぶことができます。
最後に、著作権などの知的財産の一切欲しがらない。
これまで交渉していた日本企業は、こちらが開発費を支払っているにもかかわらず、開発した知財は全て自社が持つ、というスタンスだったのですが、フレクトロニクスは開発した知財を全てクライアントであるライナフのものとしてくれるのです。
これは驚きました。
青天井で価格が上がっていったA社と比べて、価格決定も早く、スピーディーに契約締結直前まで進めることができました。
契約書も仕様書もやり取りも全て英語であることには、当初、ためらうところがあったのですが、今ここでグローバルな開発手法を学ばないといけない!と思い、腹をくくりました。
残るは、資金調達です。