先ほど申し上げた差別化もそうですが、きっかけはスマート内覧の利便性を上げられないかというところからスタートしました。 もともと、コンフォリア日暮里という物件にNinjaEntrance（共有部エントランスのスマートロック）とNinjaLockM（専有部のスマートロック）を導入しており、スマート内覧を利用していたことが関係しています。コンフォリア日暮里のNinjaLockMは、後付け且つ一部住戸のみの導入だったため、スマートロックとアナログキーを併用するという運用に手間がかかっておりました。そういった背景もあり、どこかのタイミングで共用部及び全住戸をスマートロックにし、運用していきたいという意向がありました。


また、AD（仲介業者さんにお支払いするフィー）を削減したいという課題も関係していました。この業界では、仲介会社に動いていただき、入居者を獲得していくという運用がスタンダードではありますが、一部、直接契約を行うことで、募集にかかる費用を少しでも節約できればと考えていました。さらに、共用部と専有部をスマートロックにすることで、結果的に入居者の利便性もアップできるのでは、という考えも掛け合わさって、導入に至りました。


ライナフGateに関しては、ライナフ営業担当からの紹介です。エントランスだけでなく、共用部のゴミ捨て場の入り口にもNinjaLockMを導入するなど、生活動線に、鍵を持たなくても済むように意識しました。

賃料アップをどの程度、入居者が許容してくれるのか、という話はありました。顔認証の初期費用に関しても、入居者に請求するのかどうかを検討し、結果、初回の入居者には請求しないが、2巡目以降で請求してみようという話になっています。今後、その費用が契約時のネックになるのかは、懸念ではあります。

リーシングに関しては、物件自体の引きが非常に強かったこと、同エリアに競合物件がなかったことや、入居開始のタイミングがよかったことも影響し、かなりのスピードで順調に進みました。

スマート内覧でいうと、直接契約が成立しているので、そこは結果が出たと捉えています。
また、NinjaLockMが原因でトラブルになったなどの報告は受けていないですね。
今後、御社で入居者アンケートを実施する予定ということであれば、その結果は是非共有いただきたいです。それが今後の検討材料となりますので。

スマート内覧の導入物件を拡大することで、仲介業者さんの内覧時の手間を省き、内覧数や申し込み数の向上に繋げていきたいと考えています。その先に、NinjaLockMを採用して一般の方のセルフ内覧を拡充していくのか、それともスマートホームという形でライフスタイルの利便性向上に重きを置くか、などの選択肢が出てくる流れになるかと思います。

賃貸マンションの募集活動は、物件検索サイトへの掲載や仲介業者さんへの営業等、ある程度形が限られています。何か新しい選択肢を提供できるようなサービスや、その中でも仲介業者さんと個人のお客様の双方に、winnwinな形で進められるサービスがあればと思います。